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2007年7月30日
今から70年前、昭和8年建築の島根県浜田市立原井小学校の旧校舎屋根に乗っていた石州来待瓦(J形)を、学校の解体時に有償で引き取り保管しています。6万枚の古瓦は、劣化や損傷が少なく、70%はそのまま再使用できる状態。
昭和8年頃の石州瓦と言えば、粉砕した来待石を釉薬に使い、登り窯で1300度の高温で焼き締められたもの。大きさも坪62枚版で、文字通り石州瓦の原形。非常に固く、叩くとトーンの高い金属音が特徴。天然の来待釉薬が、光沢を落とした落ち着きのある赤褐色系の色調を表現しています。
『伝統製法で作られた当時の石州瓦は貴重で廃棄するには忍びない。独特の風合いを現代の建築に活かしたい』
当社の社長、木村博紀は、この6万枚の石州来待古瓦を、古民家再生や店舗、さらには現代建築にも活かしたいと語っています。
解体される前の原井小学校
原井小学校の屋根に葺かれていた石州来待古瓦
2007年6月29日
(経済産業省 中小企業庁 発表)
2007年度の『明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社』の中に木村窯業所が選ばれ、さる6月19日、甘利経済産業省大臣名の感謝状を授与されました。
今年で2回目となる『明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社』の選定事業(経済産業省 中小企業庁)。全国で約50万社といわれるモノ作り中小企業の中から、優れた技術、ユニークな商品を持った元気な中小企業300社を選び、これまであまり紹介されることのなかった元気な中小企業を広く紹介し、選定された企業はもとより、後に続く中小企業のやる気、頑張りを引き出すことを目指したものです。
木村窯業所が選ばれた理由は、『ユニークな商品開発』『ニッチ分野への特化で他社に真似できない独創的で高度な技術』ということです。
2006年10月27日
■デザイナー情報
独タイヒクレイバー社 代表取締役 フリーダー M.タイヒクレイバー氏
Teichgraber GmbH President Frieder M.Teichgraber
■デザイナーアピール
瓦のデザインは平滑でシャープなラインを強調した。見掛かりの厚みも頭部にテーパーをつけて薄く見せている。
重なり部はインターロッキング構造にし、防水、耐風、耐震性能を高めている。頭部のテーパーは施工時に屋根下地と瓦裏面の間の空間を大きくするので結露防止効果もある。
■商品概要
瓦のデザインは、ドイツの屋根瓦デザイナー、タイヒクレイバー氏によるもので、平滑でシャープなラインを強調したヨーロッパ調のデザインに、当社緩勾配瓦のノウハウを注ぎ込んだものです。また、窯変瓦とは釉薬を使わないことで、瓦に様々な色及びその濃淡をつけた瓦です。炎がなめた跡や微妙な光沢のむらは瓦が焼き物であることを実感させるものとなっております。窯変瓦を作る技術は自社で開発したもので、他社には簡単に真似ができないものです。すっきりとしたデザインと窯変瓦の落ち着いた色合いは市場で高く評価されています。
■商品のポイント
1. 平滑でシャープなラインを強調したすっきりしたデザイン
2. インターロッキング構造による高い防水性能及び耐風、耐震性能
3. 窯変瓦の落ち着いた色合いと風合い
■デザインのポイント
1. ドイツ人デザイナーの意匠と当社ノウハウのコラボレート
2. 多くの機能と高い性能(防水性、耐風・耐震性、結露防止)
3. 窯変による焼き物らしい色合い
■商品・デザインの成果
1. 廃棄していた粘土を利用することによる省資源効果と未利用原土を配合するための新しいノウハウの取得
2. 窯変瓦を連続焼成炉で生産することによるコストダウン効果
3. 新商品による新規市場の開拓
● 詳細は、グッドデザイン賞ホームページをご覧下さい。
http://www.g-mark.org/
● 「グッドデザインファインダー」に於いてすべての受賞結果がご覧頂けます。
http://www.g-mark.org/search/
エラン受賞番号:02A07040
2006年7月17日
平成19年1月9日(火)、石州瓦工業組合佐々木理事長、黒川専務、田中江津市長、室安江津市議会議長、木村窯業社長の5名が、2,006年度グッドデザイン賞受賞報告のため、澄田県知事を表敬訪問。県からは澄田知事の他、山根商工労働部長、栂野産業振興課長が同席、多くのマスコミが集まる中で、受賞の報告がなされました。
島根県内でのいままでのグッドデザイン賞は、三菱農機株式会社が3度受賞されたのみで、中小企業の中では2002年度のエラン受賞、2004年度のリセラ、そして今回のリセラ・ユーの3度の受賞は県内初めての快挙。また全国の瓦業界でも初の快挙です。
澄田知事からは、石州瓦業界を牽引する新製品として評価をうける一方、県挙げて石州瓦をアピールするとの力強いサポート受けました。